スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第300回 うんこ~大人への道~


本日の講義中、うんこがしたくなった。

まぁそう珍しいことではないし、90分くらいはいつも持つから我慢するつもりだった。

しかし、講義開始から50分を過ぎた頃、これは無理だと悟った。

いや、我慢しようと思えばできたかもしれない。

だが大学生にもなって、たかがうんこ如きで一々悩んでいてどうする!

自分にそう言い聞かせ、部屋を出る決意をした。

決意したのはいいが、中々部屋を出るタイミングを掴めない。

何故なら後方には、50人近くの人達が座っているからだ。

部屋中央の通路を通り、極々自然に、

「僕は別に、うんこをしに行くんじゃないんですけどね~。」

という余裕を醸し出し、なるべく気配を消す必要があるのだ。

間違っても目立ってはいけない。


意を決し僕は立ち上がった。

もう後戻りはできない。

便意は何とか収まっている。

通路をクリアし、ドアを開けて外に出る。

音を立てないように、ふわっとドアを閉める。

まずは一安心だ。


僕は1Fトイレへと急いだが、既に大便所は使用中である。

隣を使うという選択肢もあるが、リスクが大きい。

1Fは駄目だ・・・2Fならどうだ?

いや駄目だ、2Fにも講義室はたくさんある。

2Fも1F同様使用中の可能性がある。

3Fには研究室しかない。

リスクを避けて3Fまで行こう。

僕は3Fへと急いだ。

幸い便意は5段階中の4程度だったので、難無く辿り着くことができた。

しめた!誰もいない!

こうして非常にリラックスした状態でうんこをすることに成功した。


だがまだ終わりではない。

席に戻る際に、「すっきりしたぁ~」感をだしてしまっては、

「あれ?あいつうんこしてきたんじゃね?」

と勘付かれてしまう。

時間的に既にバレてしまっている可能性もあるが、まぁ精神的な問題である。

僕は、とにかくpoker faceを心がけ、部屋のドアを開ける。

行き同様、ドアをふわっと閉め中に入る。

何事も無かったように席に着き、シャーペンを手に取る。


僕は勝利した。

何に勝利したのかは分からないが、とにかく勝利したのだ。


外を見ると、桜が舞っている。

心なしか、僕を祝福してくれているように見えた。

黒板の文をノートに書き写しながら、ようやく笑みを浮かべる。


また少し、大人に成れた気がした二十歳の春。


祝300回。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

田中先輩

Author:田中先輩
社畜3年目

最新記事
月別アーカイブ
カウンターです
カテゴリ
お勧めアニメ
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。